ガーナ人材とは?国民性・仕事観・採用時の注意点を徹底解説

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2024年、1人のガーナ人青年が建設業の技能実習生として来日しました。勉強熱心で真面目に取り組む姿が高く評価され、アフリカ人材注目のきっかけとなっています。キリスト教徒が多く英語が公用語のガーナ人は日本に馴染みやすいとも言われており、今後ますますの活躍が期待されています。

今回はガーナ人材にスポットを当て、ガーナの国事情や国民性、一緒に仕事をする際の注意点などをまとめました。

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ガーナの基本情報

ガーナは西アフリカに位置する国で、日本から直線距離で約15,000㎞。グリニッジ子午線(経度0度)と赤道(緯度0度)が交わる地点から最も近いため「世界の真ん中の国」とも呼ばれています。

ガーナといえばチョコレートを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。カカオ豆の生産量は世界第二位を誇り、その殆どを日本に輸出しています。また地下資源の豊富さでも傑出しており、ゴールドコースト(黄金海岸)の名が示す通り金の産出量はアフリカ最大。ダイヤモンドや石油、天然ガスなどの地下資源も豊富です。

詳細詳細
国名ガーナ共和国(Republic of Ghana)
国土238,537平方キロメートル(日本の約3分の2)
国旗赤は独立のために戦った人々、黄は金鉱山をはじめとした地下資源、緑は森と農地を表している。黒い星はアフリカの独立と自由を意味している。
首都アクラ(Accra) 
人口約3,443万人(2024年:世銀) 
民族アカン、ガ、エベ、ダゴンバ、マンプルシ他
言語英語(公用語)、各民族語  
宗教国民の約70%がキリスト教徒、イスラム教約17%、その他伝統的宗教等
一人当たりGDP2,406米ドル(2024年:世銀)

人口ボーナス期真っ只中のガーナ

2020年に人口ボーナス期に突入したガーナ。その状態は2060年まで続くと予想されています。2022年の統計によると失業率は3.9%でアフリカの中では低い数字であるものの、特に若年層がまともな職を得ていない状態です。

また、技能習得の機会が無いため技術を持つ労働者が少ないという問題もあります。従って、せっかくの人口ボーナスが活かせず経済成長できないのでは、と危惧する声も上がっています。

ガーナ人材の特徴

平均月収が2万円のガーナ人にとって、円安の日本であってもその給料は魅力的に映ります。多くのアジア人は日本を選ばなくなりつつありますが、アフリカからは熱い視線が注がれています。ガーナには「日本で技術を習得してガーナで活かしたい」「都市部よりも地方で地道に働いて、日本人の信頼を勝ち取りたい」と願う若者が多いようです。

多民族国家で暮らすガーナ人は、様々な言語や異文化と日常的に接しています。従って日本語習得や日本文化への順応が早いと言えるでしょう。公用語が英語なので、ある程度の教育を受けた者は英語が堪能です。

在留ガーナ人の動向

日本で暮らすガーナ人は、平成7年6月末の統計で3,270人。1990年代に来日した労働者が多く、工場や建設業で働いています。主な内訳は永住者1,307名、定住者317名、家族滞在295名、技術・人文知識・国際業務272名、留学224名など。永住者や定住者の多くは日本人と結婚しており、その子どもたちの多くがスポーツ分野で活躍しています。

その一方、特定技能や技能実習の在留者はそれぞれ1名のみ。今後の伸びが期待されています。

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ガーナ社会の特徴

ガーナは共和制を採用しており、国民の選挙によって大統領が選ばれる民主主義国家です。公用語は英語ですが、多民族国家であるため日常では各部族の言語が使用されています。西アフリカをリードする平和な国として知られており、部族間の抗争は殆ど見られません。

経済はカカオや金・石油など一次産品に依存。従って、国際価格の変動や気候に左右されたり、激しい地域格差が生じるなどの問題に直面しています。

歴史

ガーナには古来よりアシャンティ王国はじめ複数の国があり、豊かな社会を形成していました。15世紀に入るとポルトガルが進出して奴隷貿易を開始。欧州各国もガーナで金や奴隷の交易を行いました。

19世紀にはいるとイギリスの植民地となりましたが、1957年に独立。ガーナはサハラ以南アフリカ最初の独立国でした。独立後は軍事クーデターが起きるなど不安定な状態が続きましたが、1990年代に民主化が進み政情が安定。2010年から油田の商業生産が始まり、国際社会から注目されています。

宗教

ガーナの宗教は、キリスト教が7割、イスラム教2割、伝統宗教が1割という内訳です。宗教が生活に深く根付いており、信仰心がとても篤いという特徴があります。

キリスト教徒は特に都市部に多く、日曜日の午前中に教会に行く習慣があります。イスラム教徒はガーナ北部に多く分布。伝統宗教は各部族に古くから伝わるもので、今でも大切に守られています。他国に見られるようなキリスト教徒とイスラム教徒の抗争など、宗教間の争いはありません。互いの宗教を尊重し、うまく共存しています。

ガーナの国民性と仕事観

多民族・多宗教の国でありながら仲良く共存し、平和を愛するガーナの人々。その国民性と仕事観はどのようなものでしょうか。

国民性

ガーナの人々は明るくフレンドリーで、歌と踊りが大好き。人間関係を重視し、人をもてなす心があります。感情的になるのは大人げないと軽蔑され、冷静で親しみのある人物が理想です。また、ガーナの人々は「勉強だけではなく家事や力仕事などの生活能力もあって初めて一人前である」と考えています。そのため子どもたちは、学校から帰ると積極的に大人の手伝いをしています。

ガーナでは産まれた曜日によって名前が決められており、誕生日は毎週あると考えられています。曜日ごとの名前は部族によって違うため、名前を見るとどの部族で何曜日に産まれたのかわかるそうです。

毎日のように誰かの誕生日を歌や踊りで祝福するなど、人々が集まり、楽しい時間を共有する文化が根付いています。

熱狂的なサッカー愛

サッカーを熱狂的に愛するガーナ人。ナショナルチームは国旗の黒い星から「ブラックスターズ」と呼ばれ親しまれています。街のいたるところでサッカーする光景が見られ、もはや生活の一部と言っても過言ではありません。「ガーナにはサッカー監督が2200万人いる」という言葉もあります。

日本のナショナルチームは、アフリカ勢の中でガーナと最も多く対戦しています。1964年の東京オリンピックで日本チームは初めてガーナチームと戦い、2対3で敗れました。現在までに9度対戦し、日本が6勝しています。

仕事観

ガーナ人が仕事で最も重視するのは信頼関係です。日頃から挨拶したりお互いに気を遣ったり、親しい中であることを認め合う関係になって初めて、一緒に仕事をしようという姿勢となります。

感情的に怒ったり、強い上下関係がある状態では信頼は生まれません。また、公平であることも大事です。時に、契約書よりも実際の公平さのほうを重要視する動きがあります。

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ガーナ人と一緒に働くときの注意点

平和を愛し陽気なガーナ人ですが、一緒に働くにあたって注意したほうが良い事がいくつかあります。特に何かを注意するときは、決して感情的に怒ったりせず、笑顔で、冷静にはっきりと伝えることが重要です。余計な摩擦を避けるため、職場や生活の場で配慮すべき点についてまとめました。

職場で注意すること

日本人とは全く違う文化や価値観を持つガーナの人々。

職場では、時間に関する感覚の違いや公平さ、職場の人間関係、右手と左手に関する価値観の違いなどに配慮しましょう。

日本的な時間感覚を教える

日本では5分前行動をとったり、約束の日時に納品するなど、時間に対する感覚が厳格です。一方、ガーナの人々は時間にルーズであっても許される文化で育っています。日本では時間を守ることがいかに大切か、繰り返し伝える必要があります。

フレンドリーな人間関係

前述の通り、ガーナの人々は信頼関係を大切にします。信頼が構築できるよう、職場全体で明るく挨拶し、常に笑顔で冷静に接しましょう。休み時間にはお互いの家族などについておしゃべりし、困ったことが無いか気遣うなど、親しい関係づくりを心がけて下さい。

「君のことは信頼しているよ」と言葉でも伝えるように。職場の人々と信頼関係ができると、ガーナ人は安心して仕事に打ち込むことができるでしょう。

つねに公平に

公平さを重視するガーナの人々。不公平だと感じるときは、ハッキリと理由を尋ねてくるでしょう。冷静に対処し、納得するまで説明したり改善したりしてください。

できる限り右手を使う

ガーナの人々は、左手で握手したり、左手で物を渡すことを避ける文化があります。受け入れる我々も、常に右手を使うよう気を付けましょう。

右手が汚れていたり塞がって使えないなどやむを得ない場合は、右手を左胸に当てたうえで左手を使うこと。そうすれば右手の延長と認識するそうです。

生活で注意すること

日本の生活様式はガーナとは大きく異なります。

ゴミ出しなど生活のルールを教えたり、食事や祈りの時間への配慮も必要でしょう。そして孤独を感じさせない気配りも大切です。

生活のルールを伝える

ゴミの分別方法や出し方など、正確にわかりやすく伝えてください。簡単な日本語を使ったり、英語でマニュアルを作って掲示するのも良いでしょう。

トイレや風呂の使い方も細かく説明が必要です。大きな音を立てないよう、ドアの開閉や歩き方、携帯電話の音声などあらかじめ注意しておきましょう。なぜそうしなければならないのか、理由も丁寧に説明すれば、理解が得られやすいでしょう。

食事や祈りの時間への配慮

ガーナ人がキリスト教徒の場合、日曜日に近くの教会に行きたがるかもしれません。イスラム教徒の場合は1日5回の祈りの時間や食事制限などについて、どうするか意向を聞き、できる範囲で対応しましょう。

孤独を感じさせないように

ガーナ人は大勢でワイワイ過ごすことが大好きです。初めて来た日本で孤独を感じると、日本社会に順応するのが難しくなり、仕事に悪影響が出る恐れがあります。

孤立することがないよう、職場や地域で交流の場を設けるようにしてください。

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日本とガーナの関係

ガーナと日本の関係を語るうえで、決して外せないのが野口英世博士です。1927年、当時英国領だったガーナに渡った野口英世博士は、黄熱病の研究を始めました。その翌年、自らが黄熱病に罹り亡くなってしまいますが、博士の功績は日本でもガーナでも称えられています。コレブ病院内には野口英世記念館があり、実際に使われていた実験室や銅像が立つ日本庭園、母シカからの手紙などが展示されています。ガーナの歴代大統領は、来日した際必ず野口英世博士の故郷である福島県猪苗代を訪れるそうです。

1957年3月、ガーナはサハラ以南アフリカで一番最初に独立を果たしました。日本はガーナ独立と同時に外交関係を樹立。以来今日まで友好関係が続いています。2027年は野口英世博士のガーナ訪問100周年と、日本ガーナ国交70周年にあたります。さまざまな交流行事や記念事業が計画されています。

ガーナへのODA(政府開発援助)

1962年、日本はガーナと経済技術協力協定を結びました。日本の対ガーナ援助実績は、2023年度までの累計で「円借款1,363億円」「無償資金協力1,352億円」「技術協力692億円」です。インフラ開発・農業などの産業基盤強化・保健・教育・行政機能強化など、あらゆる分野で日本の支援が行われています。

技術協力の一環で1977年から派遣されている青年海外協力隊も、ガーナ各地で活躍中です。日本の若者が酋長になって村の発展に寄与したり、銅像が建てられたりなど様々なエピソードがあり、ガーナの発展と友好に貢献しています。

まとめ

日本で働くことに強い意欲を持っているガーナの若者たち。日本の技術を習得し、知識を身につけることを望んでおり、日本社会に溶け込むための努力を惜しみません。受け入れる我々もガーナの社会や文化を知り、相互理解を深めることが大切です。遠いアフリカ大陸から来る彼らの存在は、職場に多様性と新しい視点をもたらし、組織に前向きな刺激を与えることでしょう。

参考資料
外務省:ガーナ共和国基礎データ
政府の統計窓口e-stat:データセット一覧
JETRO:アフリカ最大の金産出国ガーナでのマイニング産業の可能性
JETRO:概況・基本統計
外務省:ガーナ共和国

プロフィールカード
プロフィール画像
キャリアアドバイザー
秦 秀斗

大学卒業後、経営コンサルティング会社に入社し、企業の経営支援に携わる。その後、dodaを運営するパーソルキャリアにて、様々な方の転職支援に従事。その経験を活かし、株式会社JINにて、人材事業を開始。

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